三ヶ月検診
早いもので手術から三ヶ月が経過した。
尿道の痛みも消え、傷口も痛くない。
歩くのも普通の人と変わらない。
今日は検診があるので、いつもより早めに家を出る。
再診もすべて予約制で、受付も機械だ。
月初めは受付の人に保険証を提示しなければならない。
診察の前にレントゲンを済ませる。
診察室の前でしばらく待つと自分の番号が表示された。
名前は呼ばれない。
受付の段階で診察室と予約時間が書かれた紙が印刷される。
そこに番号が書かれているのである。
診察室に入ると手術をしてくれて先生がいた。
レントゲンを見ながら説明をしてくれた。
手術後と見比べたが、骨の中は黒いままである。
腫瘍を掻き出した中には人工骨が入っている。
それが時間をかけて自分の骨へと同化するのである。
黒いということは人工骨が入ってるだけで
まだ自分の骨へと同化していない証拠だ。
半年から一年をかけて徐々に変わるらしい。
先生から軽いジョギングならOKだと許しが出た。
実は我慢できずにジョギングは始めていたのである。
先生には言えなかったが・・・
WiMAX(後編)
入院中は暇である。
暇つぶしのためにノートPCを持ってきた。
病室では使えないので図書館へ向かう。
最上階がレストランと図書館になっている。
早速WiMAXを試してみるが・・・繋がらない。
建物の中は電波が弱いと噂には聞いていたが、
これほど使えないとは思わなかった。
窓際に置いても全然ダメ。
病室のある9Fもダメ。
屋外とラウンジのある2Fだけしか使えない。
高さも関係してるのだろうか?
喫茶店でカウンターに座った時の出来事。
自分の左側が入口の屋外だと思ってほしい。
かばんにWiMAXのルータが入ってるのだが、
自分の右側だと繋がらず、左側だと繋がる。
それほど電波は弱いのである。
実家は田舎だがWiMAXのエリア内である。
しかし実際はどうか?
家の中では全く繋がらず、屋外もダメ。
かろうじて裏の畑で0~1本立つくらいだ。
よく使う場所で繋がるか確認してほしい。
一年後に解約したのは言うまでもない。
WiMAX(前編)
入院中のネット環境をどうしようかと考えて
Try WiMAXに申し込むことにした。
事前に15日間WiMAXを試せるのである。
入院期間中だけ使えればいいので問題ない。
ネットからも申し込めるが、入院も迫っていたので
量販店で借りることにした。
しかし、何店舗回っても貸出中・・・
たぶん同じことを考えてる輩がいるのだろう。
2ヶ月後にスマホを機種変する予定である。
テザリングができるので、それまで待っていたのだ。
なので、WiMAXを契約するつもりはなかった。
とある量販店での出来事。
説明員が自分と同じような環境で非常に参考になった。
裏事情や数字のからくりなど、色々と教えてくれた。
かれこれ1時間以上話し込んで、契約してしまった。
年間パスポートなので、途中で解約すると解除料が発生する。
その頃にはWiMAX2+のサービスが始まってることだろう。
乗り換えるにはベストタイミングだ。
こうして私のWiMAX生活が始まったのである。
トイレ
気がついたら病室のベッドの上だった。
お昼は過ぎているのだろうか?
第一に思ったのが、あそこが痛い。
傷口ではなく、男性のシンボルである。
手術中と術後しばらくはトイレにいけない。
そのため尿道に管を通すのである。
このときに尿道を傷つける。
自分の場合はすでに抜かれていた。
手術から6時間が経とうとしていた。
看護師が尿瓶を持ってきてくれた。
緊張のせいか出てくれない。
いくらカーテンで仕切られているとはいえ
隣には人がいるのである。
その後何度か看護師が様子を見に来たが、
出ないものは出ないのである。
お腹が張ってきて、尿が溜まってるのがわかる。
このままだと尿の中に含まれてる毒素が
体内に取り込まれるため危険である。
看護師にも焦りの色が伺える。
術後しばらくは絶対安静なのだが、
先生の了承を得て車いすでトイレへ。
便座に座った瞬間「シャーーーー」
溜まっていたものが全て吐き出された。
しかし尿道が痛い。
特に出だしが一番痛い。
しばらくはこの痛みと付き合わなければならない。