三ヶ月検診

早いもので手術から三ヶ月が経過した。

尿道の痛みも消え、傷口も痛くない。

歩くのも普通の人と変わらない。

今日は検診があるので、いつもより早めに家を出る。

再診もすべて予約制で、受付も機械だ。

月初めは受付の人に保険証を提示しなければならない。

診察の前にレントゲンを済ませる。

診察室の前でしばらく待つと自分の番号が表示された。

名前は呼ばれない。

受付の段階で診察室と予約時間が書かれた紙が印刷される。

そこに番号が書かれているのである。

診察室に入ると手術をしてくれて先生がいた。

レントゲンを見ながら説明をしてくれた。

手術後と見比べたが、骨の中は黒いままである。

腫瘍を掻き出した中には人工骨が入っている。

それが時間をかけて自分の骨へと同化するのである。

黒いということは人工骨が入ってるだけで

まだ自分の骨へと同化していない証拠だ。

半年から一年をかけて徐々に変わるらしい。

先生から軽いジョギングならOKだと許しが出た。

実は我慢できずにジョギングは始めていたのである。

先生には言えなかったが・・・